「全ては芋と相談する」
前述したように「さつま芋」に対するお店のこだわりは店名に表す程、第一のこだわりに挙げられる。
もちろん「芋」以外にもこだわりはある。
まず「秘伝の蜜」。こちらの製法はやはり職人秘密。しかし蜜が芋にほどよくからまっているこの蜜。秘密を知ったとしても再現は難しいであろう。
そして千葉屋は「できたてホカホカ流」。お客様の流れを見ながら、随時アツアツホカホカのものを袋詰めして渡してゆく。
その人の流れにもよるため閉店時間前に大学芋、切り上げが売り切れてしまうこともよくある。筆者も大学芋がないショーケース前で途方に暮れた事もあった。
もう少し多めに作ってくれないかと聞いたところ、「売れるだけ売る」スタンスならば無理して仕込むこともできるかもしれないが、無理をしては本当の味は提供できないとのこと。「結局、全ては芋との相談」と増田店長はおっしゃっている。