一方で商いだけに留まらない今後の展望も伺う事ができた。それは地域に貢献したいという想いだ。過去にも地域との関わりでは、お祭りでの出店や、障害のある方々の販売所での販売等を行っている。また夏場は購入等関係なく休憩できる椅子とテーブル、そして吸水コックを設置等している。年配の方はじめ、束の間の休息を得る事ができたのではないかと思う。
このような事もあり、現在も地域と距離の近いお店である事は私がお店にいても感じたことだが、「まだまだ地域貢献なんて言えない」と謙虚な生駒店長。現状に満足せずに、より地域に寄り添ってゆこうとする名店の姿を感じた。もしかしたら、甘藷生駒さんというお店が存在するだけで十分で、それ以上の特別な事は必要ないのかもしれない。
ちなみに、3代目店長友一さんは早稲田大学出身。大学芋の発祥の地は、東大か早稲田かという議論があるので伺ってみたところ、「以前その検証で東大の可能性が高いというTVを見ましたので、東大では?」との事。甘藷生駒さんの起源は「大学芋」という名称の由来よりも、「甘藷生駒」というお店自体に歴史が刻まれているのだと感じさせられた。
私も北馬込に住みたい。そして大学芋を毎日食べて、苗を飾って・・・生駒さんの地域と甘藷生駒のあり方への熱い想いを感じ、ご近所さんがとても羨ましく思えたインタビューだった。このような地域に愛されるお店が、より多くの地域の人から愛される事を大学芋協会は期待する。このインタビューで少しでも生駒さんの人柄と大学芋に惹かれたならば、是非馬込に出かけて欲しい。
<店舗情報>
【場所】http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13043674/
【食感】外カリッ、中ホクホク。
【胡麻】黒胡麻。
【芋種】紅こうけい、紅あずま等。
【製品】大学芋、薄切り、スイートポテト、ふかし芋等、